ホスティングに関するスパム行為

【目次】
1:Googleが示すスパム行為
2:「スパム行為のある無料ホスト」とは
3:無料ウェブホスティングサービス
4:Googleが推奨する対策
5:不正使用ポリシーの明示
6:自動アカウント作成の防止
7:不正使用の監視
8:アカウントの特定
9:メッセージを無視し続けた場合
10:まとめ

1:Googleが示すスパム行為

以前の記事(https://digimas.jp/seo/20000005/)でGoogleが「ウェブスパム」として定義し、Search Console ヘルプにて示されているスパム行為の「スパム行為のある構造化マークアップ」について解説しました。
本記事ではその2つ目の「スパム行為のある無料ホスト」に関する解説です。
ペナルティによるダメージを受けないためにも、何が正しくて何が不正と見なされるのかを理解しましょう。

2:「スパム行為のある無料ホスト」とは

Googleは出来る限り個々のサイトやページに対して厳密に判定し、個々に対策したいと考えてはいるものの、同一のサーバーにホストされているサイトの大半でスパム行為が行われている場合は、ホスティングされているサイト全体を対象として手動による対策を実施する場合があります。
そういった『もらい事故』を防ぐための対処法として、Googleは以下の対処を推奨しています。

1.サービスの不正使用を識別、防止するためのヒントを確認します。
2.スパム行為のある既存のアカウントをサービスから削除します。
3.サイトが Google のウェブマスター向けガイドラインに準拠していると確信できた段階で、 再審査リクエストを送信します。

出典:Search Consoleヘルプ~スパム行為のある無料ホスト~

上記はいずれもホスティングサービスの運営元に対する進言と思われますが、サービス利用を検討する上で流用出来る事を考えてみましょう。

3:無料ウェブホスティングサービス

Googleは無料ウェブホスティングサービスを以下の通り説明しています。

無料ウェブ ホスティング サービスには 無料ウェブホスティングサービスには、ウェブマスターにとってコストと技術的な障壁が低くなるという利点があり、新しいサイトを自分で簡単に作成するのに役立ちます。残念なことに、このようなサービスは、費用をかけずに簡単に数十から数百ものサイトを作成できることからスパム発信にも利用されていますが、作成されたサイトは Google の品質に関するガイドラインに違反しているものも多く、ウェブに対してほとんど価値をもたらしていません。

出典:Search Consoleヘルプ~無料ウェブホスティングサービス~

記述内容には一部極端な表現もありますが、簡単にサイトを作成出来るために、悪意を持ったサイトオーナーによるスパム手法を用いたサイトが乱立され易い環境である事は事実で、一蓮托生で手動による対策の対象とされてしまう事があるという事を認識しておく必要があります。

4:Googleが推奨する対策

無料ウェブホスティングサービスの運営元に対するものではありますが、Googleは以下の対策を推奨しています。

1.スパム行為を許可しないことをサービスのユーザーに伝える
2.自動アカウント作成をブロックする
3.サービスの不正使用を監視する
4.スパム行為のあるアカウントを特定する

出典:Search Consoleヘルプ~無料ウェブホスティングサービス~

前述の通り、これらは無料ホスティングサービスの運営元への推奨事項と思われますが、これらを実践している運営元であれば、サービス利用規約等にこれらを行う旨が記載されている場合が多いかと思いますので、無料ホスティングサービスの利用を検討される際には利用規約等で上記のような取り組みをしているかを確認しておくのも防衛策の一つであると考えられます。

5:不正使用ポリシーの明示

別の機会に解説しますが、ユーザー参加型のサイトを運営する場合、サイトのユーザーによってサイトが荒らされてしまう場合があります。
Googleはこういったケースに関してもSearch Consoleヘルプ内で「ユーザー生成スパム」として言及しており、不正使用ポリシーを掲載し、スパム行為を禁止する旨を明示する事を推奨しています。
明示したとしても荒らされてしまう場合もあるかと思いますが、多少なりとも予防策とはなるかと思いますので、サイトを運営するにあたり不正使用ポリシーを掲載する事をおすすめします。

6:自動アカウント作成の防止

これは、サイト内でアカウントを発行するサービスを運営する場合に限られたお話ではありますが、悪意のあるユーザーは何らかのスクリプトにて自動的に登録する場合がありますので、防衛策として、各種確認ツール等を活用し人の手による登録のみを許可するような仕組み化を検討するようにしましょう。

7:不正使用の監視

様々な予防策を講じても、残念ながらそれをかいくぐってスパム行為を行う悪意のあるユーザーは存在しますので、最終的にはどうしても地道にスパム行為を監視する必要があります。
以下も無料ホスティングサービスの運営元への推奨事項と思われますが、Googleは以下の通り、不正使用の監視方法を例示しています。

1.無料ホスティング サービスを監視してスパムの兆候を見つけます。
たとえば、リダイレクト、大量の広告ブロック、スパム行為のあるキーワード、広範囲にわたる JavaScript コードのエスケープです。
site: 演算子を使用したクエリやGoogleアラートは無料で簡単に使用でき、問題検出に役立ちます。

2.ウェブサーバーのログファイルで、突然のトラフィックの増加があるかどうかを調べます(特に新規作成されたばかりのサイトへのトラフィック)。

3.無料ウェブ ホスティング サービスを利用するページにフィッシングやマルウェア感染があるかどうかを監視します。
たとえば、Google Safe Browsing API を使用して自分のホスティング サービスからの URL を定期的にテストするか、セーフ ブラウジング アラートに登録してアラートを受け取ります。

4.健全性チェックの方法を考えます。
たとえば、日本語で運営される無料ウェブ ホスティング サービスにおいて、ポーランド語の正当なサイトが突然、数千も新規作成される可能性はどれくらいあるでしょうか。
新規作成されたサイトの言語を判定するためのツールは多数あり、たとえば言語判定ライブラリや Google Translate API v2 を利用できます。

出典:Search Consoleヘルプ~無料ウェブホスティングサービス~

8:アカウントの特定

不正使用のアカウントを特定するための方法として、Googleは以下を推奨しています。

登録に関する情報を記録しておき、次のような典型的なスパムのパターンを特定します:

1.フォーム入力に要した時間
2.同じIPアドレス範囲から送信されたリクエストの数
3.登録時に使用されたユーザーエージェント
4.ユーザー名などの、登録時にフォームから送信された値

出典:Search Consoleヘルプ~無料ウェブホスティングサービス~

万が一スパム判定されてしまい、ペナルティ状態の長期化による損害の最大化を防ぐためにも、短期間でペナルティを解除するためのバックアップとして、予め対応しておく事をおすすめします。

9:メッセージを無視し続けた場合

他のスパム判定同様、この場合もGoogleからのメッセージを無視して良い事は何もありません。
逆に解除されるまでの時間が長期化してしまったり、インデックスから削除されてしまうなどという事態に陥る可能性も否定出来ません。
メッセージが届いた際は速やかに対処した上で再審査リクエストを送信する事を推奨いたします。

10:まとめ

「無料ウェブホスティングサービス」によるスパム判定に関しては、ホスティングサービス利用者がどうする事も出来ない側面が多いスパム行為ではありますが、サイトオーナーは何も悪い事をしていなくても一蓮托生で手動による対策を受けてしまう場合があるという事を認識し、当記事で紹介したような対策を予め講じて、万が一に備えるようにしましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

【合同会社オリオンワークス/代表】 1992年 中小広告代理店にて新聞・雑誌等紙媒体を中心に営業および制作業務を担当。1999年にデジタル部門を立ち上げ、同年よりSEOサービスの提供を開始。2005年に大手ネット専業広告代理店に営業職にて入社。翌々年SEO部門長就任以来一貫してSEO事業に従事。
2017年1月に合同会社オリオンワークスを設立。DigimasではSEO関連記事を担当。