嫌われている広告No.1?ポップアップ広告はどうして嫌われる?

目次
1:ポップアップ広告とは
2:ポップアップ広告はこんなに嫌われている
3:設置方法
4:ポップアップ広告のデメリット
5:接客ツールとしてのポップアップ
6:歴史
7:これから

1:ポップアップ広告とは

ポップアップ広告はココ最近は下火になっているとはいえ、みなさんも何度か目にしたことがあるのではないかと思います。
とあるサイトを訪れたときに、サイトのホームページ画面を遮るように表示されるあの広告…、
あれがポップアップ広告です。

アプリでニュースを見たいときやゲームをしたいときなどに表示され、間違って押してしまい困った経験をした人もいるのでは?
そんなユーザーの気持ちを代弁するように、Googleで「ポップアップ広告」を検索してみると「ブロック」「削除」「阻止」「邪魔」など、ネガティブな検索結果がずらりと並んでいます。
今回はそんな広告界1の嫌われ者、ポップアップ広告の基本やどうしてこんなに嫌われているのかを解説していきます。

2:ポップアップ広告はこんなに嫌われている

ポップアップ広告はこんなに嫌われているのイメージ画像

ポップアップ広告は実際どれくらい嫌われているのでしょうか?
先ほどGoogleの検索結果のネガティブさを例に出しましたが、ほかの広告を調べたときにはその広告のメリットとデメリットを比較するなどしたサイトはあるものの、ここまでネガティブな結果がずらりと並ぶことはなかなかありません。
これだけでも、「1番嫌われている広告」と言って良いでしょう。

また、ポップアップ広告に対するユーザーの声を見てみましょう。
ユーザーの声として「ヤフー 知恵袋」内で「ポップアップ広告 嫌い」と検索すると、「消したいんですけどどうしたらいいですか?」「出ないようにするにはどうしたら…」といった対策法を知りたい声や「なんでこんなイメージダウンにつながる広告をだすのか。広告主の意図が気になる」とまで言われてしまっている状態…。

そしてそんな私も、ポップアップ広告を避けているユーザーのひとり。
どんなところが嫌いかというと
「見たい情報を遮られ、すぐにみられない」
「すぐに消したいのに、消すボタンが小さすぎる。」
「消すボタンを押したつもりが間違えて広告にタッチしてしまい、開いてしまった別サイトを消す手間が増える」のこの3つです。

普段は温厚でマイペースな人も、ひとたびネットサーフィンをしだすと、なぜだかいきなりせっかちでめんどくさがり屋さんになるのがインターネットユーザーの特徴ですから、見たい情報が見れなくなったり手間が増えたりしてしまうこのポップアップ広告が嫌われてしまうのは必然ですね…。

嫌われている広告No.1といっても過言でないことが、この評判をみれば分かったのではと思います。
この評判を聞いてもなお「嫌われてもいいから、それでもポップアップ広告をやってみたい」という人はなかなかいないと思いますが、「嫌われる勇気」のある方向けに、次の章でこっそり設置方法をご紹介します。

3:設置方法

前章で最も嫌われていることが確定してしまったポップアップ広告ですが、不思議なことに小規模なメディアなどは未だに実施しているところもままあります。
同様にあなたのWebサイトにも、設置しようと思えば設置できてしまう機能でもあるのです。
積極的な設置はおすすめしませんが、あえて嫌われてもいいという「嫌われる勇気」のある方向けに、簡単に設置方法をご紹介します。

基本はメインウィンドウページ用htmlファイルにJavaScriptでできた「ポップアップ生成タグ」を埋め込み、ポップアップページ用のhtmlファイルを用意するだけで設置は完了です。
作業自体はとても簡単です。
簡単に設置できると知ると、急に試してみたくなるかもしれませんが、何度も言うようにおすすめはしません。

邪魔だと思われているポップアップ広告ですが、もしうまく活用できたならユーザーにとって有益になることもあります。
それは、「5.接客ツールとしてのポップアップ」で触れていきます。

4:ポップアップ広告のデメリット

追い打ちをかけるようですが、ここで改めてポップアップ広告のデメリットを挙げていきます。

本コンテンツを遮ってしまい邪魔だとユーザーに思われる

これは言わずもがなでしょう。
邪魔だと思われることで、広告そのものだけでなく広告主のイメージまで損ねる恐れがあります。

SEOにも影響する可能性がある

2017年1月10日より、Googleは全画面ポップアップ広告(インタースティシャル広告)を表示するモバイルページには制裁を与え、検索結果の順位を下げるという変更を加えています。
ユーザーファーストを掲げているGoogleらしい変更で、ユーザーが嫌がるものを使うなら順位を下げますよというメッセージといえるでしょう。
SEOを重要視するサイトでは、やらないほうが無難でしょう。

ユーザーにも検索エンジンにもすっかり嫌われてしまったポップアップ広告。
百害あって一利なしにも見えるこの広告を、なんでまだ続けている人がいるのか不思議に思う人もいるかもしれません。
ですが、ポップアップ広告にも使い方次第では良い部分もあります。
次の章では、ポップアップ広告をこういう場面で使えばメリットになるかも、という話をしていきます。

5:接客ツールとしてのポップアップ

これまではポップアップ広告のネガティブな部分ばかりを紹介してきました。
ここでは、ポジティブな接客ツールとしてのポップアップを紹介していきます。

接客ツールとは、Webサイトに訪れたユーザーに対して、それぞれのユーザーの行動や特徴から必要な情報提供やチャットを勧めるなどのコミュニケーションを図るツールのことを指します。
特にECサイトなどで活用されているケースが多く、CVRの向上に一役買っている事例も多く存在します。

チャット型接客ツール

大きく分けて、接客ツールには「チャット型」と「ポップアップ型」があります。
チャット型は自動応答やオペレーターがリアルタイムに対話してユーザーのサイトからの離脱を防止できるもので、接客の手法としては受動的なプル型といえます。

このように、ユーザーが知りたいことや疑問に思ったことをチャットに書き込むことで接客が始まります。
ユーザーからのアクションがあってから接客が始まるプル型接客です。

ポップアップ型接客ツール

反対に、ポップアップ型はユーザーの行動データなどを元に最適な広告を表示するもので、接客の手法としては能動的なプッシュ型といえます。

ユーザーがサイトに訪問した段階で「こんにちは。いらっしゃいませ。いまなら50%オフです。」と声かけをするところから接客が始まっています。
ユーザーより先にアクションを起こして接客を始めるプッシュ型接客です。

接客ツール上でもポップアップは先ほどまでと同様に、サイトのコンテンツを覆い隠すので邪魔に思われてしまう可能性がありますが、使い方によってはユーザーにとって有益となる場合もあります。
たとえば、あるファッションブランドのECサイトを訪れた際に、いまだけ50%オフのポップアップが表示されたら、「せっかくだからちょっと見てみよう」「先にセール情報を知ることができて良かった」と思うユーザーもいるかもしれません。
あるいは、カートに商品を入れたまま離脱しようとしたユーザーに「カゴに入ったまま精算されていない商品があります。お買い忘れはないですか?」といった問いかけをしたり、「あと◯円購入いただくと、送料が無料になります。」など、各ユーザーの状況に応じたコミュニケーションをすることで、むしろユーザーにとって有益な情報を提供できる場合もあります。

これまでの説明で出てきたポップアップ広告は、ユーザーが見たいものと全く関係ない広告が表示されている状態を指してきましたが、接客ツールとしてのポップアップは、ユーザーが見たい情報に近い情報をプラスアルファで表示している点がこれまでのポップアップ広告と異なります。
自社サイトの旬な情報を自社サイト内だけでポップアップとして表示するかたちであれば、まだ使えるかもしれません。
もし接客ツールとしてポップアップ型を使うなら、ユーザーにとって有益なプッシュをすると良いでしょう。

6:歴史

ポップアップ広告がここまで嫌われると誰が想像できたでしょうか。
当初、ポップアップ広告は「広告は広告として別ウインドウで表示したい。そのほうがユーザーにとってメリットになる」という思いから作られたものでした。
当時としてはとてもユーザー思いの広告だったのかもしれません。

しかし現在のポップアップ広告は、Webサイトの主要なコンテンツを隠してしまったり、閉じたくてもうまく閉じられなかったり、せっかちなインターネットユーザーをイライラさせてしまうようになり、インターネットユーザーからは受け入れられない存在になってしまいました。

いまでは開発者が作ったことを謝ってしまうくらいユーザーに忌み嫌われる存在となってしまったようです。
生みの親である開発者が謝るなんて、なんだか気の毒になってしまいますね。

7:これから

残念ながらポップアップ広告はこれからさらに厳しい環境に置かれることになるでしょう。
有力なWebメディアはこのご時世にポップアップ広告を利用した広告メニューを販売することは無いでしょうし、それどころかポップアップ広告に対してブロック機能を実装しているブラウザもあるくらいですから。

残念ながら今後はなくなっていく可能性が高いでしょう。