動画広告のすべて|主要10媒体の料金から成果アップのコツまで

目次
1:動画広告とは?
2:主な使い方
3:動画広告と動画ネットワーク広告の違い
4:メリット・デメリット
5:主な料金形態
6:主なターゲティング手法
7:クリエイティブの種類
8:主要な動画広告メディア10種類
9:動画広告で成果をあげるためには

1:動画広告とは?

動画広告とは、動画CM素材を利用したインターネット広告のことです。
特に、YouTubeやニコニコ動画などの動画専門サイトの各動画コンテンツが再生される直前や、動画コンテンツの再生中にCMのように挿入される動画広告枠などの動画専門サイトにおけるインストリーム型の動画広告がイメージし易いかもしれません。

一方で、動画広告にはYouTubeのような動画専門サイトを使わず、一般の有力メディアのなかでも動画広告を配信できる枠を束ねてネットワーク化し、一括して広告配信することができる動画ネットワーク広告も存在しています。
動画ネットワーク広告では、動画コンテンツに差し込まれるCMのような見え方ではなく、バナー広告の枠に埋め込まれていたり、ブラウザの一角が動画広告枠になったりするタイプのクリエイティブが多い傾向にあります。

2:主な使い方

主に多くの人に自社商品を知ってもらうための「認知促進」「ブランディング」を狙った広告に活用される機会が多い手法です。
動画という表現力の高いクリエイティブを掲載できますから、使い方しだいでは非常に強力な認知獲得ツールとして活用できます。

一方で、動画広告では「動画広告を見てもらうこと」を主眼においた広告配信設計となっていることが多いため、動画広告を閲覧した後に購入・申込みなどのアクションはあまり期待できません。
購入・申込み等のアクションを期待する場合、別の広告手法を試す方がよいでしょう。

※もちろん例外はあります。
商品・サービス・クリエイティブ等使い方次第ではダイレクトレスポンスを取るための手法として活用できる場合もありえます。

3:動画広告と動画ネットワーク広告の違い

YouTubeなどの動画専門サイトと複数媒体に一括配信する動画ネットワークの違いとしては、リーチとコンテンツの視認性が挙げられます。
YouTubeなどの動画サイトは、ユーザーが閲覧している動画コンテンツの前や途中に差し込まれますから、スキップされてしまう可能性はあるものの、一旦は必ずユーザーの目に留まります。
一方、特定の動画サイトに訪れているユーザーにしかリーチできませんから、広告のリーチは限られてしまうというデメリットがあります。

ネットワークで配信した場合は、より多くのメディアへ横断的に配信できることによるリーチの拡大が挙げられる一方、動画閲覧のためのサイトではないWebページの一角を広告枠とするため、YouTubeのように動画広告そのものをしっかり見てもらえる可能性は低くなってしまいます。
動画広告を活用したプロモーションを実施する際には、双方の強みを活かして弱みを補完するために、動画専門サイトと動画ネットワーク、双方を活用したプランニングをおすすめします。

4:メリット・デメリット

[メリット]
■動画というリッチなクリエイティブで強力な訴求ができる
■音声・画像・テキストと、伝えることができる情報量が多い
■ユーザーが広告に接触する時間が長い

[デメリット]
■ダイレクトレスポンスは取りづらい
■クリエイティブ制作に時間・手間・費用がかかる

5:主な料金形態

予約型のものと運用型のものが、媒体によって混在している状況です。
例えばYouTubeの動画広告は予約型でも運用型でも発注できますし、動画の尺についても複数のレギュレーションが混在していますから、注意が必要なポイントです。

CPV保証/予約型

「動画広告の再生回数◯回に付き◯円。」というように動画広告の再生回数に対して広告費を支払う形態です。
また、事前に「再生数◯◯回分」として購入分を予約して買っておく。という形態を「予約型」と言います。

動画広告の場合の注意点としてはこの「動画を視聴した」という定義が媒体ごとに異なる点が挙げられます。
動画広告をスキップできる媒体や動画広告をスキップすることができない媒体、30秒以上広告を視聴したら1回視聴として課金する媒体もあれば、ちょっとでも視聴したら課金する媒体もありますから、掲載を検討する際は必ず確認しましょう。

CPV課金/入札型

「広告の表示回数◯回に付き◯円。」というように広告表示回数に対して広告費を支払う形態ではあるものの、その金額はリアルタイムの入札で決定されており、いわゆる「運用」が必要な形態です。

CPM課金/入札型

広告表示回数に応じて課金される形態で、Cost Per Milleの略。
広告表示回数1000回あたりのコストのことを指します。
管理画面から入札することでリアルタイムにオークションがなされ、広告枠を競り落とすことで広告掲載をする運用型の形態です。

期間保証

広告掲載を行う期間ごとに広告費を支払う形態です。
例えば「1週間掲載につき◯円。1ヶ月掲載につき◯円。」といった形態です。
こちらも「予約型」とされる料金形態です。

6:主なターゲティング手法

動画広告は各媒体によってターゲティング手法が大きく異なります。
YouTubeやGDNなどの枠は非常に細かいセグメントが可能である一方、そういったセグメントがほとんどできない広告枠も存在しています。
一般的に可能なターゲティングについては以下にピックアップしていますが、各媒体によって大きく異なりますから、出稿を検討する際は事前にお問合わせいただく必要があります。

デモグラフィックターゲティング

ユーザーの年齢や性別を指定して広告を配信する手法です。
年齢については媒体によって1歳単位で指定できるものや“◯歳~◯歳”というように年齢幅を指定するものもあります。
広告主の多くはターゲットとする年齢・性別等にペルソナを持っていることかと思います。
この機能を併用することで、ターゲットとなるユーザーによりピンポイントにアプローチすることができます。

行動ターゲティング/インタレストターゲティング

Web閲覧行動や検索履歴等から、それぞれのユーザーの興味関心を予測して広告を配信する手法です。
例えば旅行代理店の広告主が自社の海外ツアーの認知を獲得するために、“海外旅行に興味関心があるユーザー”をターゲティングして広告を配信する。といったようにPRしたい商品やサービスに関心を持つユーザーにアプローチすることができます。

エリアターゲティング

配信エリアを絞って広告を配信する手法です。
例えば、分譲マンションの広告や学習塾の広告、あるいは外食チェーンの広告など、エリアに根ざしたビジネスを営んでいる広告主は多岐にわたると思いますが、そういった広告主にとっては必要不可欠な機能なのではないでしょうか。
なお、都道府県単位なのか関東・関西といった広域エリア区切りであるのか、などのエリア区切りの範囲については各媒体によって異なりますから注意が必要です。

プレースメントターゲット

動画広告を配信する媒体を指定して配信する手法です。
動画専門サイトではなく、動画ネットワーク広告において利用されるターゲティング手法です。
どの媒体で動画広告を配信するのかを各媒体の特性を見ながらピックアップして広告を配信します。
「媒体単位で指定する」というところがポイントで、細部のコンテンツを指定したい場合はまた別のセグメントをかける必要がある場合もあります。
動画ネットワークによってはこの手法でしかターゲティングができないものもあります。

コンテンツ/トピックターゲット

どういった動画コンテンツに対して動画広告を挿入するのか、あるいはどのような内容のWebページで動画広告を掲出するかを指定する手法です。
例えば、海外観光地に関連する動画に海外旅行の広告を挿入したら反応は高くなりますし、海外の天気予報ページを見ているユーザーに海外ホテルの動画を見せたら反応は高くなると想定されます。
このように広告掲載する動画コンテンツやWebページを指定する手法です。

7:クリエイティブの種類

各媒体によって配信できる動画の長さやサイズが異なります。
6秒以内の動画から一般的な15秒CMのみの広告枠、あるいは長さについてはほぼ無制限で入稿できる広告枠まで様々です。
媒体ごとにレギュレーションが大きく異なりますから、出稿を検討する際は事前にチェックしておきたいポイントです。

8:主要な動画広告メディア10種類

ここでは代表的な動画広告、及び動画ネットワーク広告の媒体をそれぞれの特徴や料金形態も含めて一気に10個まとめてご紹介します。

YouTube TrueView インストリーム動画広告

皆様ご存じ、世界最大の動画サイトのYouTubeで、動画コンテンツが始まる前、もしくは途中に挿入される動画広告です。
性別・年齢・興味関心・どういった動画の前に広告を挿入するかなど、柔軟なターゲティング設定ができることも特徴の1つです。
また、現在ではスキップできる動画広告とスキップできない動画広告、数秒間で終わる動画広告(バンパー動画)など、複数の広告メニューが存在しています。

[当メニューの参考価格]※TrueView通常動画広告
料金形態:CPV課金(30秒視聴以上)
掲載期間:任意
価格:任意の価格で実施可能 ※最低出稿金額なし
※なお、YouTubeの動画広告は出稿方法や出稿できる動画の長さなど、複数の広告メニューがあります。
上記はそのうちの1商品を例として挙げているものです。
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

ニコニコ動画 niconicoビデオAD

日本国内の動画サイトでは最大級の動画サイトです。
動画内にコメントを挿入できる機能を活用した双方向のコミュニケーションと、独特の文化を持つユーザー属性も特徴です。
ユーザーが再生ボタンを押した後、動画コンテンツの再生前に広告が再生されます。
YouTubeのように入札による運用型広告ではなく、予約型での掲載となります。
年齢や地域、興味関心等をセグメントすることは可能ですが、セグメントが増えるに従って単価が高くなる価格設定となっています。

[当メニューの参考価格]
料金形態:CPV保証 (ストリーミング保証)
掲載期間:1週間単位
価格:0.8円~(視聴完了保証の場合、料金が変わります)
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

Facebook 動画広告

世界最大のソーシャルネットワークであるFacebookの動画広告です。
各ユーザーのニュースフィード内および動画ページに動画広告を挿入することができます。
ニュースフィードに溶け込むクリエイティブで自動再生されるため、高い視聴率が期待できます。
また、サイト誘導やいいね!獲得を目的とした出稿で動画クリエイティブを活用するなど、使い方の幅が広いことも特徴の1つです。

[当メニューの参考価格]
料金形態:CPV課金・CPM課金
掲載期間:任意
価格:任意の価格で実施可能 ※最低出稿金額なし
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

Instagram 動画広告

写真SNSとしては世界最大のソーシャルメディア。
ユーザー層としては若年層が比較的多く、写真や動画などをハッシュタグとともに投稿し合うことでコンテンツが成り立っており、気になる情報を“シェア”したり、ユーザー同士がメッセージやリプライ等で直接的にコミュニケーションをするFacebookやTwitterの利用方法とは少し異なる点も特徴の1つです。
広告配信はFacebookの広告配信プラットフォームから配信することが可能です。
Facebook広告を実施している広告主は比較的簡単に始めることができます。

[当メニューの参考価格]
料金形態:CPV課金・CPM課金
掲載期間:任意
価格:任意の価格で実施可能 ※最低出稿金額なし
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

Twitter 動画広告

Twitterのタイムライン内に掲載される動画広告です。
ユーザーのツイートの履歴やフォローしているアカウントなどから配信対象ユーザーを絞り込むことができ、他のメディアではセグメントすることが難しい層にもリーチさせることができます。
動画枠は自動再生で3秒再生時点で課金がされます。

[当メニューの参考価格]
料金形態:CPV課金
掲載期間:任意
価格:任意の価格で実施可能 ※最低出稿金額なし
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

LINE Ads Platform VIDEO AD

国内で最もメジャーなメッセンジャー“LINE”のタイムラインやLINEニュースに動画広告を配信するメニュー。
LINEそのものは世代を問わず使われているものの、タイムラインを頻繁にチェックする層はやはり若年層が多い印象があります。
各種セグメントをかけて広告を配信することができる入札による運用型の広告枠です。

[当メニューの参考価格]
料金形態:CPV課金
掲載期間:任意
価格:任意の価格で実施可能 ※最低出稿金額なし
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

YDN動画広告

Yahoo! Japanをはじめとしたヤフーがネットワーク化した提携サイトへ動画広告を配信することができます。
また、モバイル版Yahoo! Japan等の有力なメディアに動画広告を配信することができ、Yahoo! JapanのユーザーIDを活用した精緻なターゲティングができます。

[当メニューの参考価格]
料金形態:CPV課金
掲載期間:任意
価格:任意の価格で実施可能 ※最低出稿金額なし
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

GDN動画広告

Googleが提携しているネットワークへ動画広告を配信することができます。
動画広告のネットワークとしては他のネットワークを圧倒する規模で、幅広いサイトに広告を掲載することができ、精緻なターゲティングが可能です。
また、バナー内で動画を再生するインバナー動画広告のみならず、バナー広告枠がエキスパンドし、大画面で動画広告を再生させる「ライトボックス」など、動画クリエイティブの配信フォーマットも選択肢が多く、非常に活用しやすい動画ネットワークです。

[当メニューの参考価格]
料金形態:CPV課金
掲載期間:任意
価格:任意の価格で実施可能 ※最低出稿金額なし
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

AppVador

スマートフォンに特化した動画広告ネットワークです。
スマートフォンでよく見られている主要なメディアをネットワーク化しており、プロモーション毎に配信先メディアをピックアップして動画広告を配信します。
スマートフォンという限られた画面の内で再生される動画広告のため、画面内での占有率が高くなることも特徴の1つです。

[当メニューの参考価格]
料金形態:CPV課金
掲載期間:任意
価格:(弊社までお問合わせください)
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

CMerTV Perfect Viewネットワーク

App Vadorと同様にスマートフォンに特化したネットワーク。
ビューワブルな位置に配置された動画広告がそのままの位置で動かないため、視認性が極めて高いことが特徴です。
プロモーション毎に配信先メディアをピックアップして配信することができます。

[当メニューの参考価格]
料金形態:imp課金
掲載期間:1週間~
価格:(弊社までお問合わせください)
※価格改定等により実際の価格と異なる可能性があります。
上記記載の内容は参考として捉えていただき、詳細につきましてはお問合わせください。

9:動画広告で成果をあげるためには

動画広告の成果を上げるためには、クリエイティブを動画広告用に最適化することに加え、メディア選定やターゲティングなどの運用も重要です。
予約型・運用型・動画サイト・動画ネットワークと複数の手法が混在している広告手法だからこそ、プランニングや運用による調整が非常に重要になってきます。
ここでは、成果を上げるための3つのポイントを簡単にご説明します。

1:ターゲティングとメディア選定

これまで見てきたように、動画広告を配信できる広告枠は予約型・運用型・動画サイト・動画ネットワークなど、様々です。
それぞれの特性を活かして媒体選定を行い、ターゲティング設計を行う必要があります。
例えば、YouTubeなどの動画専門サイトのみで出稿するケースも多いかと思いますが、動画ネットワークを併用することで、リーチも同時に確保するなど、工夫しだいで成果を最大化させることができます。

2:はじめの3秒!

インターネットユーザーは非常にせっかちです。
普段は温厚でおっとりした性格の人も、なぜかYouTubeで動画を見るときだけは、見たい動画の前に挿入される動画広告にイライラしてしまうものなのです。
皆さんも心当たりがあるかと思いますが、インターネットユーザーはものすごくせっかちです。
動画広告をスルーされるか否かは最初の1~3秒にかかっています。
動画広告用のクリエイティブは、動画の始めの1~3秒に目を引くコンテンツを入れましょう。

3:音声なしでも伝わる内容に

動画コンテンツは必ずしも音声ONになっている環境で再生されるとは限りません。
例えば通勤中にちょっとFacebookを確認しているとき、あなたのスマホはマナーモードになっていることでしょう。
そういったタイミングでもしっかりと動画広告の内容を伝えるためには「音声なし」でも内容が伝わるように工夫する必要があります。
ビジュアルだけですべてを伝えることができなくとも、音声に対応した文字を挿入するなどの工夫が必要です。

動画広告はここ数年で大きく成長した市場で、広告枠についても日々新しい枠やテクノロジーが登場しています。
また新しい情報や事例などがまとまりましたら逐次追記をしていきます!

ABOUTこの記事をかいた人

【プライムナンバーズ株式会社/代表取締役】 2006年 大手ネット専業広告代理店に新卒で入社。その後営業、SEMコンサルタント、分析・解析担当、プロジェクトマネージャ、コンサルティング部門マネージャを担当した後、プライムナンバーズ株式会社を設立。
Digimasでは広告関連記事からキャリア関連記事まで一通りの記事を担当。